ご来場ありがとうございました!(第80回西荻ブックマーク 『戦後出版クロニクル』編集会議 この本は見逃せない! 1970~2010)

第80回西荻ブックマーク

南陀楼綾繁さん、北條一浩さん、井上理津子さん、夏葉社・島田潤一郎さん。

第80回西荻ブックマーク

公開会議終了後にビリヤード台の上に並べられた候補本の数々。
来年の刊行を楽しみに待ちましょう!!

ご来場ありがとうございました!(第81回西荻ブックマーク 『古本屋になろう!』 アフターアワーズ ~「古ツア」さんと共に語る~)

第81回西荻ブックマーク
吉祥寺の古本屋「よみた屋」さんが『古本屋になろう』という本をつい先日刊行され、その出版記念のトークとして、よみた屋さんと更にはゲストとして古本屋ツアー・イン。ジャパンこと小山力也さんをお迎えしてブックマークでお話しをして頂いた。
この書名からまずは説明をして頂く。古本屋になりたい人がどうやったら経営できるかという本である。古本屋の入門書としては志多三郎『街の古本屋入門』や『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』(北尾トロ)などがあるが、精神的なものが多い。古本屋はこんなにしんどい商売であるなど古本屋の日常に関して主観的に書かれたものが多い。
一方、よみた屋さんの本は古本屋の仕事を物理学的、経営学的観点から捉えた入門書である。他の店主さんたちはこの本に書いてあるようなことまでやってないと言われることが多いという。だが、本当は皆、やっているのだ。全部をやっている人は少ないにしてもある程度まではやっている、それも無意識に。その無意識にやっている作業を言語化して書籍にしたのが今回の『古本屋になろう』なのだ。どれかは自然にできる。その自然にできない部分を参考にしてもらえればとおっしゃるよみた屋さんにはこの本の中級編というか続編をぜひお願いしたい。

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ご来場ありがとうございました!(第79回西荻ブックマーク「リアリティとは生きた証」 ~『井田真木子著作撰集』刊行記念トークショー)

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午後4時半開場、5時開演。開演の時点で、会場はほぼ満席です。客席はリアルタイムでの井田真木子読者の世代と、後追いの若い世代が半々といったところ。
生前の井田さんと面識はないという、北沢さん、北條さん、清田さん。
実は三人ともに、作家・井田真木子との出会いは遺作『かくしてバンドは鳴りやまず』だったとか。そこから著書を遡って読んでいく過程で気づいた初期~晩年にいたる文体の変化と、試行錯誤の末にたどりついた『かくしてバンドは~』のスタイルについて…と話題は進みます(「この作品で新しい文体を獲得した井田さんは、次へ進もうとした矢先にいなくなってしまった」北沢さん)。
北條さんは、井田さんが詩を書くことから出発した点に着目、若き日の井田さんが寄稿した詩誌「無限」を持参してくださいました。著作撰集にも一部収録された詩集『雙神の日課』とともに、井田真木子の知られざる原点が垣間見える貴重な資料です。
一方北沢さんは、井田さんが大学卒業後、早川書房に勤務していた経歴に触れます。井田さん在籍時(70年代後半)の同社は、海外ノンフィクションを盛んに翻訳刊行していた時期でした。このことが、井田さんの仕事に影響を与えているのではないか? なるほど、『かくしてバンドは~』では、会社員時代に出会った『さもなくば喪服を』(L・コリンズ&D・ラピエール)の鮮烈な記憶が語られていました。
また井田さんの文章には、並び立つ二者を登場させ、そのうちの一方へ思い入れていく特徴的なスタイルがある、とも(K・バーンスタインとB・ウッドワード、長与千種とライオネル飛鳥など)。いずれも、著書を読みこんだ人ならではのハッとさせられる着眼点です。
そして、『井田真木子著作撰集』の編集・発行人である清田さんは、井田さんのご両親とのやりとり(お父様は見本ができる数日前に亡くなられたそうです)や、担当編集だった方たちの反応(「どなたも井田さんの思い出を次々語ってくれました」…)等、本が出来上がるまでについて、版元ならではのエピソードを交えて語ってくださいました。
印象的だったのは、井田さんが知人たちへ、互いに内容が食い違う話を語っていたという事実です。たとえば、「自分が聞いた話では、井田さんの本名は真木子ではなく槇子だとか」と北條さん。それを聞いた清田さんが井田さんのお母さんに確認したところ、そうした事実はなく、本名は「真木子」で間違いなかったそうです。
井田さん本人が発信源と思しい真偽不明の噂がいくつも残されていること。ここからわかるのは、井田さんが本来的に「物語る人」だったことだ(「たとえば寺山修司のように」)、と北沢さん。議論は「綿密な取材に基づき、主観を排し、事実のみに立脚して、ある事件や現象を描く」とされる従来のノンフィクションと、井田真木子の手法の違いへと続いていきました。
もう一点、北沢さんの発言で興味深かったのは、出世作『プロレス少女伝説』についての指摘です。曰く、『プロレス少女伝説』は「サブカルチャーを題材にしたはじめての大宅壮一賞受賞作だった」。しかし、それ以降、同路線の受賞作が出なかったことが、その後の日本のノンフィクションを狭いものにしてしまったのではないか? 北沢さん自身の仕事への姿勢に支えられた説得力ある言葉でした。
途中休憩をはさみつつ、2時間超のトークはここで終了。さまざまな方向に話題が広がる(そこからさらに議論が発展しそうな)中身の濃い時間となりました。
清田さん曰く、「本の売れ行き次第では、著作集の続刊も作りたい」とのこと。井田さんが残した作品の数々は、読み継がれるべきリアリティを今も失っていません。この日来てくださった方々にも、その魅力はしっかり伝わったのではないでしょうか。
今回の本には入らなかった『小蓮の恋人』や『十四歳』が読める続刊が、ぜひ実現してほしい。そのためにも、『井田真木子著作撰集』がいっそう多くの読者を得るよう、心から祈ります。

(宮里)

追記/今回は特別に、北沢さん、北條さん、清田さんからコメントをいただきました。

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ご来場ありがとうございました!(第78回西荻ブックマーク《伊福部昭 生誕100年「時代を超えた音楽」》)

第78回西荻ブックマーク

〈伊福部昭=祈りと蛮性の音楽〉

 第78回の西荻ブックマークは木部与巴仁(きべ・よはに)さんをお迎えしました。著書『伊福部昭の音楽史』刊行記念と伊福部昭生誕100年記念のイベントです。伊福部昭の音楽とは? これに真正面から挑む会となりました。
 木部さんは伊福部の70年以上に及ぶ創作活動を4つのピークに区切り、各々の時代の代表曲を、音源を交えながら解説してゆきます。ターンテーブルの操作をしながらお話をされるスタイル、これぞまさにDJ(ディスク・ジョッキー)のようでした。 伊福部と親交のあった木部さんの説得力ある語り口、またレコードならではの厚みのある音質に、参加した方々も徐々に引き込まれていったようでした。
 また若き日に影響を受けたストラヴィンスキーや、親友であり良きライバルでもあった早坂文雄(七人の侍)の音楽も聴け、伊福部の理解に役立ちました。特に今年同じく生誕100年を迎えた早坂の才能をお忘れなくとのメッセージが心に響きました。
 特別ゲストの根岸一郎さんは予定には無かった歌声を、ほとんどアカペラで披露していただきました。伴奏の無い素のままの声は、かえって勇壮さと厳粛さを感じさせます。その内驚くべきことに木部さんご自身も根岸さんと一緒に唱和され、二人の歌声が昭和元年創業のビリヤード場に響き渡り、時間も空間も忘れさせてくれるようでした。
 このように八面六臂の木部さん、そして温かくて張りのある美声の根岸さん、お二人の伊福部昭への深く熱い想いが、私たちにも確実に感染いたしました。伊福部昭の祈りと蛮性の音楽は時代を超えて私たちに届いたのです。

(音羽館・広瀬)


ご来場ありがとうございました!(第77回西荻ブックマーク「『笑う、消しゴムはんこ。』出張ワークショップ」)

第77回西荻ブックマーク

第77回西荻ブックマーク4月20日日曜日、この日は西荻ブックマーク企画イベントで
乙幡啓子さんによる消しゴムはんこ作りワークショップが開催されました。
gallery cadoccoの原田、この日は飛び入り参加することに。
ブックマークのフライヤーなどに地味に登場していたシンボルマークを
はんこにしたら、イロイロなモノに押してオリジナルグッズが作れるのでは?
という、スタッフ皆の膨らむ夢を背負って、イザ参加!

小学生も参加した第1回に続き、私の参加した第2回は合計4人と少人数制でした。
乙幡さんのファンで遠くからいらしていた参加者もいて、
今まで乙幡さんが作ったはんこの図案やその背景について聞いたりしつつ、
マニアックすぎてニヤニヤが止まらない様子。

初心者用のワークショップということで、乙幡さんセレクトの比較的容易な図案一覧の中から
各自まず1つ選び、説明を受けながら手順を踏んでいきます。
下絵を描いて、はんこ面に転写して、外枠を彫って、、、
と、さもスムーズそうに聞こえるカッターの使い方も、
実際に手を動かしてみると結構難しいものでした。

彫っているうちにウッカリ欠けてしまった、なんて時は、急遽図案を変更!
周りの余分な部分を落として、まずは試しにヒト押し。
おおお!

先生の上手な仕上がりにはちょっと届きませんが、自分で手がけたという充実感もあり、
愛おしく思えてくるものです。押してから見えてくる線のゆがみや余分な部分などは
後からまた整えたら完成です。

その後も、出身県を彫ってみたり、手帳に押す用のチビはんこを彫ってみたり、と
皆様自由に作業を続けました。

そしてもう1つのおたのしみは、乙幡はんこ押し放題!企画。
今回は無地のエコバッグを用意いただいてましたので、それに各自自由に選んだはんことカラーのスタンプを組み合わせてオリジナルエコバッグを作りました。

ギ○ビス社のお菓子でおなじみの、「モ○ドセレクション金賞」という、
絶対他には無いはんこを発見し、是非これを活かして、、、と頭を巡らせ、
私は和風のエコバッグを作りました。

大好きな鳥獣戯画と富士山、そこから昇るのは、そう、金賞!
(モ○ドセレクションって、そこら中のお菓子に付いてない?
日本のメーカーさんがご贔屓なのかな?というちょっとイジワルな想いを込めて)

何とか仕上げたブックマークのロゴマーク、今後ひそかに登場する機会も
あるかもしれません。「Nishiogi Book Mark」の文字を彫るのにはもう少し
修行が必要そうです、自信がついたら次は文字込みのマークを手がけてみたいと思います。

乙幡さんのさりげないサポートを受けつつ、充実のワークショップとなりました。
ご指導ありがとうございました!

そしてgallery cadoccoにて開催中の「妄想工作がやってくる 妄!妄!妄!」は4/23(水)まで。
(12-19時、最終日のみ18時まで)
http://cadocco.jimdo.com/

お子様も一緒に楽しめる展示です、是非この機会に奇想天外な妄想工作の世界にお立ち寄りください!

西荻に妄想工作がやって来る 妄! 妄! 妄!

(gallery cadocco・原田)