第33回nbm「『昔日の客』を読む~大森・山王書房ものがたり~」
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『昔日の客』復刊応援特集目次
関口良雄について
『昔日の客』について
『昔日の客』に登場する人々など
関口良雄に言及している本など
『昔日の客』に関するコメント集
『昔日の客』復刊ドットコム投票ページリンク
関口良雄について
関口良雄(せきぐち・よしお、1918-1977)
東京大森にあった古書店「山王書房」の店主。俳名・銀杏子。1918(大正7)年 2/11、長野県飯田市に生まれる。
1953(昭和28)年 4/25、大田区新井宿(現・中央)に古書店山王書房を開店。
1963(昭和38)年 『上林暁文学書目』を自費出版。
1964(昭和39)年 『尾崎一雄文学書目』を自費出版。
1966(昭和41)年 『東京タイムス』に投句を始める。加藤楸邨の選にしばしば入選する。
1970(昭和45)年 五人句集『群島』(永田書房)刊行。
1974(昭和49)年 野呂邦暢の芥川賞授賞式に出席。
1977(昭和52)年 8/22、結腸癌のため自宅で死去。享年59歳。
1978(昭和53)年 10月に随筆集『昔日の客』(三茶書房)、11月に追悼文集『関口良雄さんを憶う』(私家版)が刊行される。
1981(昭和56)年 8月、『銀杏子句集』(三茶書房)が刊行される。著書:
『昔日の客』(三茶書房、1978)
『銀杏子句集』(三茶書房、1981)共著:
『群島』(関口良雄・山高登編集、尾崎一雄・上林暁・木山捷平・関口良雄・山高登の五人句集、永田書房、1970)編集:
『上林暁文学書目』(130部限定、山王書房、1963)
『尾崎一雄文学書目』(200部限定、山王書房、1964)※関口良雄は書目作成のために集めた本をすべて日本近代文学館に寄贈した。それらの寄贈書と関口良雄自身の編著書は「関口良雄文庫」として日本近代文学館に保存されている。
『昔日の客』について
関口良雄『昔日の客』
昭和五十三年十月三十日発行
三茶書房
B6判丸背上製布装、函入
装幀=山高登、題字=著者、口絵本版 彫・刷=山高登
口絵=山高登木版画「銀杏子の散歩道 大森曙楼旧門附近」
224ページ、1200円
正宗白鳥先生訪問記/コロ柿五貫目/虫のゐどころ/古本/偽筆の話/上林暁先生訪問記/恋文/伊藤整氏になりすました話/尾崎さんの臨終/最後の電話/汗/お話二つ/イボ地蔵様/二冊の文学書目/泥棒の歌/好色の戒め/某月某日/父の思ひ出/可愛い愛読者/川端康成「明月」の軸/スワンの娘/洋服二題/寒椿/遠いところへ/駈込み訴へ/二人の尾崎先生/自画像/大山蓮華の花/昔日の客/「日本近代文学館」の地下室にて
あとがき[関口直人]
『昔日の客』に登場する人々など
(五十音順、敬称略)
浅見淵 石井潤 伊藤整 尾崎一雄 尾崎士郎
川端康成 上林暁 長岡輝子 野呂邦暢 平岡梓(三島由紀夫の父)
逸見広 保昌正夫 正宗白鳥 三島由紀夫
関口良雄に言及している本など
萩原茂
「風狂の人・山王書房店主関口良雄」(「吉祥女子中学・高等学校『研究誌』」第41号、2009年3月)
『昔日の客』に関するコメント集
恐らく、彼は本を売る者の痛みのようなものがよくわかる古本屋だったのだ。金のない本好きの気持がよくわかる古本屋だったのだ。
「復刊ドットコム」投票ページリンク
昔日の客 関口良雄 復刊リクエスト投票 ページ
ぜひご投票ください!
関口良雄さんの「昔日の客」が文庫本にて復刊されると聞き、是非実現出来ますよう、応援メール(になるかどうか解りませんが)を送りました。昔々、私が「山王書房」に週一回は通ってた時は、正に「柔らかな心」つまりあらゆる事に影響を受けやすい青春時代でした。いつも一段高くなってる、関口さんの常場所で、尋ねてきたお客さんと何かを議論していて、大体は片膝立てて座って、ました。お店には木製の棚が有って、そこの一輪挿しに時々の花が活けてあって、それは多分奥さまのお仕事だったかもしれません。桔梗をよく覚えています。お客様は皆大人の方々でしたが、何故か20歳前の私にも声を掛けて下さいました。ある時PR誌{風景}を30冊くらい束になってるのを「見るなら上げるよ」と下さいました。お金が無くて殆ど本を買うことが出来なかったのに。山王書房本棚の上の方に有った「茨木のり子詩集」は何度引っ越しても私と一緒についてきました。今でも大切にしている貴重な一冊です。
社会人になって息子さんの直人さんと同じ業界で御一緒するとは、その頃は思いもしませんでしたが。
無理を言って、直人さんに手に入れて貰った単行本「昔日の客」。文庫本になれば手軽にそして確実に読めるのです。1人でも多くの人に読んで知って欲しいと思っています。
今は殆ど居なくなったと思われる「古書店主としての有るべき人柄、お店」の何かを味わい、それが、今の時代にも変わること無い価値だと確信すると思うのではないでしょうか。
小川さま
このサイトを運営しております西荻ブックマークスタッフの木村カナです。
この「『昔日の客』復刊応援特集」を作成するために関口良雄さんのご本を借りて読み、
さらにイベントで関口直人さんのお話をうかがって、『昔日の客』の復刊を切に願う読者の
ひとりとなりました。
ありし日の「山王書房」の様子を伝える貴重なコメントをどうもありがとうございます!
西荻ブックマークのイベントの様子(http://nishiogi-bookmark.org/2009/nbm33report/)や、
復刊ドットコムの投票(http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=45771)、
ここでのコメントなどが出版社の方たちの目にとまり、『昔日の客』復刊のきっかけとなれば、
たいへんうれしいのですが……!
木村カナ(^・x・^)
「昔日の客」復刊の関係者様へ
インターネットの急激な普及はその便利さ・手軽さと引き換えに、何か大事なものを喪失している気がします。
ネットオークションやネット古書店の増加によって、駅を下車して古本屋を探したり、古書店を廻って
目当ての本を見に行くという古書店巡りの醍醐味も今は昔となっているのかもしれません。
今では日常の忙しさにかまけて疎遠にしておりますが、私も20代の頃には休日ともなれば神保町、早稲田や
西荻をはじめとする中央線沿線などの古書店に出没しては古書店亭主の方々との無言の語らいを楽しんでいたクチでした。
年齢の所為もあり、残念ながら「山王書房」さんには足を運んだことはありませんでした。
関口良雄さんの「昔日の客」は、古本屋好きにとって手に取って是非読んでみたい随筆です。
文庫での復刊はありがたい限りです。復刊にご尽力の皆さん、是非ともよろしくお願いします。
西荻ブックマークスタッフ・木村カナです。
谷さま、コメントをどうもありがとうございました。
おかげさまで復刊リクエスト投票(http://www.fukkan.com/fk/VoteDetail?no=45771)
が20票を突破しました!