【旅の本屋のまど】内田佐知子さん スライド&トークイベント◆「とっておきのハワイの楽しみ方」

「旅の本屋のまど」では、「旅」をキーワードにした本に関するイベントが定期的に開催されています。
西荻北の実店舗やホームページをぜひチェックしてみてください!
http://www.nomad-books.co.jp/

1030hawaii新刊「ハワイからの贈り物」発売記念
◆内田佐知子さん  スライド&トークイベント◆
「とっておきのハワイの楽しみ方」
【開催日時】  10月30日(木)   19:30 ~ (開場19:00)  
【参加費】   900円   ※当日、会場入口にてお支払い下さい
【会場】  旅の本屋のまど店内
【申込み方法】 お電話、ファックス、e-mail、または直接ご来店のうえ、
お申し込みください。TEL&FAX:03-5310-2627
e-mail :info@nomad-books.co.jp
(お名前、ご連絡先電話番号、参加人数を明記してください)
※定員になり次第締め切らせていただきます。
【お問い合わせ先】
旅の本屋のまど TEL:03-5310-2627 (定休日:水曜日)
東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
http://www.nomad-books.co.jp/
主催:旅の本屋のまど 
 協力:静山社

» 詳細はこちらから
旅の本屋のまど
http://www.nomad-books.co.jp/


第81回西荻ブックマーク

nbm81『古本屋になろう!』 アフターアワーズ
~「古ツア」さんと共に語る~

日時: 10月12日(日)17:00~19:30 (開場16:30)
場所: ビリヤード山崎2F 杉並区西荻北3-19-6
料金: 1500円  定員40名
※10月11日(土)の第80回西荻ブックマークからの連続参加で割引料金に!!
3000円→2000円
出演: 澄田喜広、小山力也
この夏、吉祥寺の古本屋「よみた屋」の店主、澄田さんが待望の古本屋入門の本を出されました。これを記念し、今回の西荻ブックマークでは、本では語られなかったこぼれ話をざっくばらんに話していただきます。また『古本屋ツアー・イン・ジャパン』の著者の「古ツア」=小山さんもお招きします! 果たしてよみた屋さんが磨いた古本屋になるための理論に「古ツア」さんはどう挑むのか? まことに興味の尽きない異種格闘技戦?かもしれません。

プロフィール

澄田喜広(すみだ・よしひろ)
1963年生まれ。和光大学卒業。1984年に学生アルバイトとして高原書店に入社。8年勤めて独立、東京・西荻窪でよみた屋を開業した。のちに吉祥寺に移転して現在に至る。東京古書組合主催の「古本屋になるには」一日講座で何度も講師を務めている。
http://www.yomitaya.co.jp/


小山力也(こやま・りきや)

神奈川県生まれ。古本屋ツーリスト。誰に頼まれたわけでもないのに、2008年から自主的古本屋調査を始め、北海道から沖縄まで1500軒以上を訪問してきた。その日々を記したブログは広く支持されつつ更新中である。2013年、ついに『古本屋ツアー・イン・ジャパン』が原書房より刊行。
http://furuhonya-tour.seesaa.net/

「ドンと行こうぜホンダラ大作戦!」スペシャルコラボ企画


第80回西荻ブックマーク

nbm80『戦後出版クロニクル』編集会議
この本は見逃せない! 1970~2010

日時: 10月11日(土) 17:00~19:30
会場: ビリヤード山崎2F 杉並区西荻北3-19-6
参加費: 1500円
定員:   40名
※10月12日(日)の第81回西荻ブックマークとの連続参加で割引料金に!!
3000円→2000円

出演:
井上理津子 ライター
北條一浩  ライター
島田潤一郎 夏葉社
司会:
南陀楼綾繁 ライター・編集者
来年、夏葉社から刊行を予定している南陀楼綾繁著『戦後出版クロニクル』(仮題)。戦後70年の出版物から1年ごとにベスト本を選んで紹介するという、かなり無謀な企画。その公開編集会議として、ゲストが1970年代、80年代、90年代、2000年代の重要な本を持ち寄って、この本がいい、あの本は外せないと語り合います。参加者の飛び入り発言も歓迎します!

プロフィール

井上理津子(いのうえ・りつこ)
ライター、著書に『さいごの色街飛田』筑摩書房(2011)、『名物「本屋さん」をゆく』宝島SUGOI文庫(2013)ほか。

北條一浩(ほうじょう・かずひろ)
ライター、著書に『わたしのブックストア』アスペクト(2012)、取材/構成に『西荻窪の古本屋さん』本の雑誌社(2013)など。

島田潤一郎(しまだ・じゅんいちろう)
吉祥寺のひとり出版社。おもな出版に『昔日の客』(2010)、『親子の時間』(2014)などがある。

南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)
ライター、編集者。著書に『一箱古本市の歩きかた』光文社新書(2009)、『谷根千ちいさなお店散歩』WAVE出版(2014)ほか。

「ドンと行こうぜホンダラ大作戦!」スペシャルコラボ企画
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皆さま、いよいよ10月になり出演者の予告先発が出揃いました!

【出演者が選ぶそれぞれの一冊】

井上理津子 → 【90年代】 朝日新聞社編『朝日人物事典』朝日新聞社(1990年刊)

北條一浩  → 【80年代】 片岡義男『スローなブギにしてくれ』角川文庫(1981年刊)

島田潤一郎 → 【0年代】 高野文子『黄色い本』講談社(2002年刊)

非常にバラエティに富んだ選出となっております。
皆さまも忘れられない本、
時代を象徴すると思われる本を
心に温めつつ参加していただきたいと思います。

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ご来場ありがとうございました!(第79回西荻ブックマーク「リアリティとは生きた証」 ~『井田真木子著作撰集』刊行記念トークショー)

nbm79
午後4時半開場、5時開演。開演の時点で、会場はほぼ満席です。客席はリアルタイムでの井田真木子読者の世代と、後追いの若い世代が半々といったところ。
生前の井田さんと面識はないという、北沢さん、北條さん、清田さん。
実は三人ともに、作家・井田真木子との出会いは遺作『かくしてバンドは鳴りやまず』だったとか。そこから著書を遡って読んでいく過程で気づいた初期~晩年にいたる文体の変化と、試行錯誤の末にたどりついた『かくしてバンドは~』のスタイルについて…と話題は進みます(「この作品で新しい文体を獲得した井田さんは、次へ進もうとした矢先にいなくなってしまった」北沢さん)。
北條さんは、井田さんが詩を書くことから出発した点に着目、若き日の井田さんが寄稿した詩誌「無限」を持参してくださいました。著作撰集にも一部収録された詩集『雙神の日課』とともに、井田真木子の知られざる原点が垣間見える貴重な資料です。
一方北沢さんは、井田さんが大学卒業後、早川書房に勤務していた経歴に触れます。井田さん在籍時(70年代後半)の同社は、海外ノンフィクションを盛んに翻訳刊行していた時期でした。このことが、井田さんの仕事に影響を与えているのではないか? なるほど、『かくしてバンドは~』では、会社員時代に出会った『さもなくば喪服を』(L・コリンズ&D・ラピエール)の鮮烈な記憶が語られていました。
また井田さんの文章には、並び立つ二者を登場させ、そのうちの一方へ思い入れていく特徴的なスタイルがある、とも(K・バーンスタインとB・ウッドワード、長与千種とライオネル飛鳥など)。いずれも、著書を読みこんだ人ならではのハッとさせられる着眼点です。
そして、『井田真木子著作撰集』の編集・発行人である清田さんは、井田さんのご両親とのやりとり(お父様は見本ができる数日前に亡くなられたそうです)や、担当編集だった方たちの反応(「どなたも井田さんの思い出を次々語ってくれました」…)等、本が出来上がるまでについて、版元ならではのエピソードを交えて語ってくださいました。
印象的だったのは、井田さんが知人たちへ、互いに内容が食い違う話を語っていたという事実です。たとえば、「自分が聞いた話では、井田さんの本名は真木子ではなく槇子だとか」と北條さん。それを聞いた清田さんが井田さんのお母さんに確認したところ、そうした事実はなく、本名は「真木子」で間違いなかったそうです。
井田さん本人が発信源と思しい真偽不明の噂がいくつも残されていること。ここからわかるのは、井田さんが本来的に「物語る人」だったことだ(「たとえば寺山修司のように」)、と北沢さん。議論は「綿密な取材に基づき、主観を排し、事実のみに立脚して、ある事件や現象を描く」とされる従来のノンフィクションと、井田真木子の手法の違いへと続いていきました。
もう一点、北沢さんの発言で興味深かったのは、出世作『プロレス少女伝説』についての指摘です。曰く、『プロレス少女伝説』は「サブカルチャーを題材にしたはじめての大宅壮一賞受賞作だった」。しかし、それ以降、同路線の受賞作が出なかったことが、その後の日本のノンフィクションを狭いものにしてしまったのではないか? 北沢さん自身の仕事への姿勢に支えられた説得力ある言葉でした。
途中休憩をはさみつつ、2時間超のトークはここで終了。さまざまな方向に話題が広がる(そこからさらに議論が発展しそうな)中身の濃い時間となりました。
清田さん曰く、「本の売れ行き次第では、著作集の続刊も作りたい」とのこと。井田さんが残した作品の数々は、読み継がれるべきリアリティを今も失っていません。この日来てくださった方々にも、その魅力はしっかり伝わったのではないでしょうか。
今回の本には入らなかった『小蓮の恋人』や『十四歳』が読める続刊が、ぜひ実現してほしい。そのためにも、『井田真木子著作撰集』がいっそう多くの読者を得るよう、心から祈ります。

(宮里)

追記/今回は特別に、北沢さん、北條さん、清田さんからコメントをいただきました。

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