第2回「西荻文学散歩」レポート

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さる3月4日、有志による「第2回西荻文学散歩」を行いました。3月にしては寒い一日でしたが、今回は実際に西荻の町を歩いてみようという企画でもあり、10名ほどが集まりました。
準備したしおりで軽く行程を確認したあと、駅南口を出発。まず闇市の名残の飲食店街を通ります。善福寺で生涯を終える作曲家の遠藤実は、駆け出しの頃には西荻窪や荻窪の繁華街を「流し」(お客のリクエストに答えて演奏や伴奏をし)て歌手をめざしていたというエピソードを紹介しながら、作家の中井英夫が住んでいた青雲荘の跡に向かいます。
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青雲荘跡遠景

青雲荘は駅から下りきった低地に建っており、このあたりは昔、大雨の後に水が溜まり、なかなか引かなかった場所だとか。
中井英夫が不遇の時代を過ごした面影はあまり残っていないのですが、近くには映画館や行きつけのバーなどもあったとのこと、作家はきっとそこで淋しさを慰めていたのだろうかと想像しました。

次に、高架下を抜けて北口エリアに出ます。神明通り沿い、かつて シナリオライターたちが「カンヅメ」となって脚本を書いていた旅館跡(木村館)の前を通り過ぎると、三角屋根の洋館が点在する場所に。建築家F・L・ライトの弟子、遠藤新が大正から昭和の初期に建てた住宅が、いまも何軒か残っているとのこと。このあたりで文学散歩は建築散歩の様相を示してきました。

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ご来場ありがとうございました!(第59回西荻ブックマーク「大谷能生「植草甚一の勉強・音楽編」」)

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第59回は音楽家・批評家の大谷能生さんによる「植草甚一の勉強・音楽編」。70年代生まれの大谷さんが、70年代最高のヒップスター・植草甚一とジャズについて、当時の音源を聴きながらガイドしてくださいました。会場には、植草さんの親族の方やカーネーションの直枝政広さんの姿も。ほかにも、70年代当時を知らない若い植草ファン、大谷ファンがつめかけたにぎやかな回となりました。

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『季刊レポ』7号 3.15発刊!!

季刊レポ7号北尾トロ責任編集
読んでも役に立たないノンフィクション満載!

『季刊レポ』初の特集は「山田うどん」!!
2012年3月15日
『季刊レポ』7号 発刊!

1,000円(税別)

西荻では

  • 今野書店
  • 信愛書店
  • 古書 音羽館

の各店頭で購入できます!

毎週火曜夜22時から(基本的に生)配信!
Ustream「レポTV 北尾トロアワー」
http://ustre.am/tLk6
ポッドキャスト版も好評配信中!
» 『レポ』についての詳細・最新情報はこちらから。
季刊レポ 公式サイト
http://www.repo-zine.com/

デザインコンビ企画展「グローバル社会におけるわが国の限界と障壁」

2009~2010年、西荻ブックマークのチラシのデザインをご担当くださった、デザインコンビさんの企画展が3月12日(月)より開催されます!

グローバル社会におけるわが国の限界と障壁
3月12日(月)~18日(日)
11時から22時まで(初日のみ12時オープン)
西荻窪・ギャラリー夢卵(海南チキンライス専門店「夢飯」併設)
http://www.mu-hung.net/shop/

» 詳細はこちらから
http://design-combi.com/201203tenji/201203tenji.html


「岡崎武志と荻原魚雷の文章を書いて生きていく方法」

コクテイル寺子屋
「岡崎武志と荻原魚雷の文章を書いて生きていく方法」
ライターデビューがほぼ同時というお二人が、そのデビューから今までの、
物書きとして生きていくための方法を伝授します。
大正時代に建てられた古民家のお座敷で、ゆったりとした時間の中、
じっくりとお二人の話を聞くと、今までとは違う道が見つかるかもしれません。
トークショー終了後には懇親会もあります、ご質問などありましたら、
この機会にぜひどうぞ。
日時:2/26(日) 16:00開始(1時間半程度。その後、懇親会)
チャージ:トークショー 1,500円
懇親会 お酒を飲まれる方1,000円(おつまみとお酒付)/飲まれない方500円
※ご予約をお願いします。
電話・ファックスは03-3310-8130まで。メールはcocktailbooks@live.jpまで。

» 詳細はこちらから
http://blog.livedoor.jp/k_cocktail/archives/51327685.html

 岡崎武志と荻原魚雷の文章を書いて生きていく方法

テキスト・イラストともに岡崎武志さん