kiss*×松庵文庫presents「西荻 一箱古本市」トークショー

第3回『西荻 一箱古本市』

第3回『西荻 一箱古本市』
トークショー
11月3日(日) 19:00-20:30
西荻でおなじみの古本屋さん『古書 音羽館』店主 広瀬洋一さんと、石神井公園近くの『石神井書林』店主 内堀弘さんが、「まちと本屋さん」について熱く語ります!

場所:かがやき亭 (杉並区西荻北4-4-4 三益ビル 1F TEL:03-5303-5085)
料金:1,000円(1drinkつき)
定員:40名(先着順)

» 第3回「西荻 一箱古本市」の詳細・トークショーの申し込みはこちらから
http://www.kiss-cafe.jp/

第68回西荻ブックマーク

まだ席に若干余裕があります。
当日の参加も歓迎いたします。
(ご予約の必要ありません。)

2013年2月24日(日)
『草子ブックガイド』のつくりかた
~単行本第2巻・刊行記念イベント~
出演:玉川重機×岡崎武志×広瀬洋一

会場:こけし屋別館2階
開場:16:30/開演:17:00
料金:1500円
定員:100名
要予約
お待たせいたしました! いよいよ『草子ブックガイド』第2巻が2月に発売いたします。内気な主人公、内海草子(うつみそうこ)は大好きな本を通じて、図書館や古本屋と関わりあい、本への愛と読書の魅力に目覚めつつ、周囲にもその喜びを伝えながら成長してゆきます。また作品には所どころ西荻の風景が散りばめられています。まさに書店の多い街=西荻と玉川重機さんの出逢いがこの作品を生んだのかもしれません。今回のブックマークではご自身の生い立ちから創作の秘訣、テーマの本はどのようにして選ばれるのか? など、たくさんの聞きどころを活躍中の古本ライターと現役の古書店主が引き出してゆきます。

【二大特典付き!】

☆当日、『草子ブックガイド』第1巻と最新刊(第2巻)のサイン会を行います。

ぜひ、会場にて単行本をお求めください(お持ちいただいても結構です)!!

☆会場限定、特製「草子のしおり」を来場していただいた皆様に進呈いたします!!!

玉川重機(たまがわ・しげき)
かつて某誌で連載をするも、その後、長期間の雌伏を余儀なくされる。2009年、ペンネームを新しくし、11年ぶりに新作読み切りを発表。それが『草子ブックガイド』で、大好評を博す。「モーニング・ツー」36号(2010年7月22日発売)より3号連続集中連載として1年ぶりの続編を発表する。

岡崎武志(おかざき・たけし)
書評家、ライター。立命館大卒。古本や古本屋に関する著作が多く、主な著作に『文庫本雑学ノート』(1998)『気まぐれ古書店紀行』(2006)『読書の腕前』(2007)『女子の古本屋』(2008)『上京する文学 漱石から春樹まで』(2012)他多数。

広瀬洋一(ひろせ・よういち)
古書店主。町田の高原書店で10年の修業の後独立、杉並区西荻窪で2000年7月より古書 音羽館(おとわかん)を開業、現在に至る。

『草子ブックガイド』第2巻は2/22発売!!
『草子ブックガイド』の最新情報はこちらから。
モーニング公式サイト – 『草子ブックガイド』作品情報
『草子ブックガイド』公式ツイッター @soukobookguide


ご来場ありがとうございました!(第65回西荻ブックマーク「知られざる貸本小説の世界」)

第65回ブックマークは、末永昭二さんと岡崎武志さんによる「奇想・アクション・ナンセンス 知られざる貸本小説の世界」。昭和30年代に隆盛を誇った貸本屋と、主にそこで流通していた「貸本小説」の魅力をガイドしていただきました。

水木しげるやさいとうたかをを生んだ貸本マンガにくらべ、実態がほとんど知られていない貸本小説。このジャンルの研究で第一人者として知られるのが末永さんです。

1964年生まれの末永さんは、貸本屋全盛期を実際には体験していません。にもかかわらず、なぜこの世界に入りこむことになったのか。トークの前半は、末永さんの故郷・福岡での幼少年期の体験と記憶を、岡崎さんが聞き出す展開に。

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第65回西荻ブックマーク

2012年11月18日(日)
奇想・アクション・ナンセンス 知られざる貸本小説の世界
出演:末永昭二、岡崎武志

会場:今野スタジオマーレ
開場:16:30/開演:17:00
料金:1500円
定員:30名
要予約
昭和30年代、隆盛を誇った貸本屋。通常の書店には流通しない娯楽小説やマンガを主に扱った貸本屋ブームからは、水木しげるやつげ義春、さいとうたかをといったマンガ家が生まれました。一方、貸本小説の世界も、マンガ同様、いやそれ以上に抱腹絶倒の面白さであることは、あまり知られていません。粗製乱造の中から生まれた、奇想やナンセンスに溢れた珍作怪作の数々。今回は、埋もれさせるには惜しいこうした小説の楽しさを、貸本小説研究の第一人者に語っていただきます。聞き手は岡崎武志さんです。

ご来場ありがとうございました!(第64回西荻ブックマーク「古本屋 泣き笑い日記」)

第64回西荻ブックマーク

≪嵐を呼ぶ善行さん≫

 台風17号とともに上京されたとも言える、善行堂の山本善行さんと岡崎武志さんのトーク。こんな悪天候にも拘わらず、約70人もこけし屋にお集まり頂きました。お二人は高校の同級生ということもあり、のっけからトークは順調に滑らかに進んでいき、たまに司会の広瀬が質問をはさむという感じでした。

 まず高校時代の出会いの話から善行堂を始めるまでの経緯が語られ、学生服で長髪!の岡崎さん、山本さんの貴重な写真が投影され場内騒然!
 また、大阪の大学なのに何故か京都に下宿して通ったという山本さん、古本とジャズ喫茶三昧で、お金がなくなれば、二人でライオンの歯磨き製品をスーパーで売るという日々だったそうで、あの話術はこの頃に培われたんでしょう。このお二人に「こうてぇな」と言われたら、しゃあないな、買っとくかという気分になりそうです。しかも売上成績は上々で上司から時給を聞かれ、少なすぎるといわれたとか・・・(笑)

 岡崎さんは高校の教員を経て上京、ライターに。一方、山本さんも教育畑。塾講師をされていたが、近くに1年間授業料を無料にするというライバル塾の進出で、2009年3月に辞めることを決意。そこから開店までの3ヶ月が一番しんどかったという。物件を探せど探せどいいものがみつからない。そしていつの間にか足は古本屋へ向いている(笑)。ようやく見つけたのはなんと元タコ焼き屋!天井のペンキ塗りだけは業者に任せて、階段などはご自分で塗装されたとのこと。本がが2階にあるのに、上から塗っていって、取りにいけなくなったとか・・・会場が絶えず笑いに包まれていました。

 岡崎さんによると善行堂の本棚が、まるで善行さんの部屋の本棚の様だったので、ちょっと部屋にいるような気がしたというお話は、このお二人の付き合いの長さ、仲のよさが垣間見えました。また開店初日、数人が外で並んでいたという善行堂、まだ本の値付けがほとんど終わっていなかったとは驚きました。
 善行堂を支える常連客や面白いお客さんのお話もしてくださいました。ブログでもよくでてくるマサキングさんはほんと、すごいですよね。一年に900冊も買ったそうです!またそれだけいい本を常に在庫している善行堂のすごさというのがひしひしと伝わってきました。

 後半では夏葉社の島田さんにもちょっとお話を伺いながら、島田さんと山本さんの知り合うきっかけにも話が進みました。島田さんが『レンブラントの帽子』の営業をしていて、どこの書店でも苦戦していた頃、知り合いが善行堂なら置いてくれるよということで、初めて行ったら定休日。しかし、諦めずに翌日も善行堂に行き、そこから島田さんと山本さんがつながっていったそうです。
 上林暁氏のお孫さん、関口良雄さんの奥様、子息の直人さんもお見えの中、話は『昔日の客』へと進んでいきました。布ばりの表紙で書店がどちらかというと、敬遠したくなるような装丁だけど、返品ありきの本は作りたくなかったという話にいたく感動。また『昔日の客』がまだ夏葉社からでる前、元版を持っている知り合いに山本さんが何度も「あれ、貸して」と借りて読んでいたという話もいい話です。本のつながり、人のつながりって素直にすごいと思わせます。なにかあると上林の本を読みたくなるという山本さん。そういう作家が一人でもいるのはとても尊いことに思えました。

 参加されたお客様には、山本善行さんの似顔絵入り(もちろん岡崎画伯による)古本◎御守が配られました。その御守りの裏には番号がついていて、岡崎さんと山本さんが読み上げられた番号の人には、善行堂セレクトの本がプレゼントされました。更には、そのお守りをもっていけば、音羽館、善行堂の均一で1冊サービス(12月まで)してもらえるそうです!

 本好きな人たちが集まってくれて、とても貴重な嬉しい一日でした。

(ますく堂 増田)