山本善行 『定本 古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)刊行、古書 音羽館にも入荷!

第64回西荻ブックマークにご出演いただいた、山本善行さんの『定本 古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)が刊行されました!

» 第64回西荻ブックマーク「古本屋 泣き笑い日記」イベントレポートはこちら

» 山本善行『定本 古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)の詳細はこちらから
http://www.mizunowa.com/book/book-shousai/nakiwarai.html

古書 音羽館では12日に3冊同時入荷しました。

『冬の本』(夏葉社)
『わたしのブックストア』 北條一浩(アスペクト)
『定本 古本泣き笑い日記』 山本善行(みずのわ出版)

2冊以上同時購入の方に、2013年特製カレンダーをプレゼントいたします!カレンダーのサービスは終了いたしました。

» 『冬の本』(夏葉社)の詳細はこちらから
夏葉社
http://natsuhasha.com/

» 北條一浩『わたしのブックストア』(アスペクト)の詳細はこちらから


ご来場ありがとうございました!(第64回西荻ブックマーク「古本屋 泣き笑い日記」)

第64回西荻ブックマーク

≪嵐を呼ぶ善行さん≫

 台風17号とともに上京されたとも言える、善行堂の山本善行さんと岡崎武志さんのトーク。こんな悪天候にも拘わらず、約70人もこけし屋にお集まり頂きました。お二人は高校の同級生ということもあり、のっけからトークは順調に滑らかに進んでいき、たまに司会の広瀬が質問をはさむという感じでした。

 まず高校時代の出会いの話から善行堂を始めるまでの経緯が語られ、学生服で長髪!の岡崎さん、山本さんの貴重な写真が投影され場内騒然!
 また、大阪の大学なのに何故か京都に下宿して通ったという山本さん、古本とジャズ喫茶三昧で、お金がなくなれば、二人でライオンの歯磨き製品をスーパーで売るという日々だったそうで、あの話術はこの頃に培われたんでしょう。このお二人に「こうてぇな」と言われたら、しゃあないな、買っとくかという気分になりそうです。しかも売上成績は上々で上司から時給を聞かれ、少なすぎるといわれたとか・・・(笑)

 岡崎さんは高校の教員を経て上京、ライターに。一方、山本さんも教育畑。塾講師をされていたが、近くに1年間授業料を無料にするというライバル塾の進出で、2009年3月に辞めることを決意。そこから開店までの3ヶ月が一番しんどかったという。物件を探せど探せどいいものがみつからない。そしていつの間にか足は古本屋へ向いている(笑)。ようやく見つけたのはなんと元タコ焼き屋!天井のペンキ塗りだけは業者に任せて、階段などはご自分で塗装されたとのこと。本がが2階にあるのに、上から塗っていって、取りにいけなくなったとか・・・会場が絶えず笑いに包まれていました。

 岡崎さんによると善行堂の本棚が、まるで善行さんの部屋の本棚の様だったので、ちょっと部屋にいるような気がしたというお話は、このお二人の付き合いの長さ、仲のよさが垣間見えました。また開店初日、数人が外で並んでいたという善行堂、まだ本の値付けがほとんど終わっていなかったとは驚きました。
 善行堂を支える常連客や面白いお客さんのお話もしてくださいました。ブログでもよくでてくるマサキングさんはほんと、すごいですよね。一年に900冊も買ったそうです!またそれだけいい本を常に在庫している善行堂のすごさというのがひしひしと伝わってきました。

 後半では夏葉社の島田さんにもちょっとお話を伺いながら、島田さんと山本さんの知り合うきっかけにも話が進みました。島田さんが『レンブラントの帽子』の営業をしていて、どこの書店でも苦戦していた頃、知り合いが善行堂なら置いてくれるよということで、初めて行ったら定休日。しかし、諦めずに翌日も善行堂に行き、そこから島田さんと山本さんがつながっていったそうです。
 上林暁氏のお孫さん、関口良雄さんの奥様、子息の直人さんもお見えの中、話は『昔日の客』へと進んでいきました。布ばりの表紙で書店がどちらかというと、敬遠したくなるような装丁だけど、返品ありきの本は作りたくなかったという話にいたく感動。また『昔日の客』がまだ夏葉社からでる前、元版を持っている知り合いに山本さんが何度も「あれ、貸して」と借りて読んでいたという話もいい話です。本のつながり、人のつながりって素直にすごいと思わせます。なにかあると上林の本を読みたくなるという山本さん。そういう作家が一人でもいるのはとても尊いことに思えました。

 参加されたお客様には、山本善行さんの似顔絵入り(もちろん岡崎画伯による)古本◎御守が配られました。その御守りの裏には番号がついていて、岡崎さんと山本さんが読み上げられた番号の人には、善行堂セレクトの本がプレゼントされました。更には、そのお守りをもっていけば、音羽館、善行堂の均一で1冊サービス(12月まで)してもらえるそうです!

 本好きな人たちが集まってくれて、とても貴重な嬉しい一日でした。

(ますく堂 増田)


第64回西荻ブックマーク

2012年9月30日(日)
古本屋 泣き笑い日記
~シリーズ古本屋さんに聞く~ 第2回
出演:山本善行

『故郷の本箱』 上林暁 傑作随筆集 夏葉社 刊行記念!
『定本 古本泣き笑い日記』 みずのわ出版 刊行前プレイベント!

会場:こけし屋別館2階
開場:16:30/開演:17:00
料金:1500円
定員:100名
要予約
 ついに古本ソムリエ、山本善行さんが西荻ブックマークへ登場いたします!
今回は先ごろ出版された『故郷の本箱』の編集上のこぼれ話や、大幅に増補予定の『古本泣き笑い日記』を刊行前に大胆に披露していただきます。聞き手はもちろん岡崎武志さん。まるで掛け合い漫才のようなお話が楽しみです。

 また古本好きが高じ2009年に「古書 善行堂」を京都にオープンした経緯や、これまでの古本屋”泣き笑い”の3年間をお聞きします。開業志望の方も必見。東京での貴重なトークイベントになることでしょう。

出演:山本善行(やまもと よしゆき)
1956年大阪市生まれ。関西大学文学部卒。古書 善行堂(ぜんこうどう)店主。
書物エッセイスト。リトルマガジン「sumus(スムース)」代表。
著書に『古本泣き笑い日記』(青弓社)、『関西赤貧古本道』(新潮社)ほか。

聞き手:岡崎武志(おかざき たけし)
1957年大阪府牧方市生まれ。書評家、ライター。著書に『ご家庭にあった本』(筑摩書房)ほか多数。

企画:古書 音羽館


『sumus』13 まるごと一冊晶文社特集

sumus 13
まるごと一冊晶文社特集

編集人 林哲夫
発行人 山本善行
発行 スムース
発売 みずのわ出版
2009年2月8日頃出来予定
四六変形判200頁
●本体価格1500円 税込み1575円
ISBN978-4-944173-76-1 C0095
■装幀 林哲夫

古書音羽館店頭でも『sumus』13号を販売中。売切中!!(2/8)追加納品!!(2/10)
『sumus』13号発刊記念「勝手に晶文社50年」ミニ特集も!
また晶文社本の買取りも積極的に行っているそうです。
『sumus』13号発刊をきっかけとして、
Twitter上でも「晶文社本Twitterアンケート」が展開されています。
ハッシュタグは #shobunsha 。
http://twitter.com/#search?q=%23shobunsha

続きを読む »