西荻文学散歩「木山捷平『軽石』を歩く 編」

 さる10月7日(日)の第4回文学散歩を開催しました。秋晴れのとても天気のよい日でした。

 タイトルにあるように、今回は西荻窪時代の木山捷平にスポットをあて、練馬区立野町の自宅から歩いて西荻まで来て軽石を買ったという短編『軽石』を取り上げて、それに『貸間さがし』などの短編も合わせながら、立野町に移るまでの戦後数年住んでいた場所をたどるコースを作ってみました。
これは岡崎武志さんの『古本極楽ガイド』(ちくま文庫:絶版)にある「木山捷平『軽石』体験ツアー』を、下敷きにしたものです。
 まず吉祥寺駅からバスに乗り、「立野町」のバス停で下車。木山捷平宅(現在は長男の萬里さんがお住まいです)へと向かいます。当散歩の会の顧問・吉祥女子中学・高校の萩原先生が今回いらっしゃったのですが、萬里さんとお知り合いで私たちが自宅前まで行くことを連絡して下さっていました。休日のところ玄関から出てきてくださった萬里さんとお会いできて、一同感激することしきり。ニコニコと対応して下さった萬里さんは、「これが短編に書いていた月桂樹ですか」などの質問にも答えてくださって、思い出をいくつか話して下さいました。庭で捷平氏がよくたき火をしていた姿を萬里さんは見ています。

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第65回西荻ブックマーク

2012年11月18日(日)
奇想・アクション・ナンセンス 知られざる貸本小説の世界
出演:末永昭二、岡崎武志

会場:今野スタジオマーレ
開場:16:30/開演:17:00
料金:1500円
定員:30名
要予約
昭和30年代、隆盛を誇った貸本屋。通常の書店には流通しない娯楽小説やマンガを主に扱った貸本屋ブームからは、水木しげるやつげ義春、さいとうたかをといったマンガ家が生まれました。一方、貸本小説の世界も、マンガ同様、いやそれ以上に抱腹絶倒の面白さであることは、あまり知られていません。粗製乱造の中から生まれた、奇想やナンセンスに溢れた珍作怪作の数々。今回は、埋もれさせるには惜しいこうした小説の楽しさを、貸本小説研究の第一人者に語っていただきます。聞き手は岡崎武志さんです。

「Tuesday松恋 雑誌『レポ』はこれからどこへ行くのか~北尾トロ&下関マグロ爆裂トーク」

第7回西荻ブックマークに出演された杉江松恋さんのレギュラーイベントに北尾トロが下関マグロさんとともに参加、
『季刊レポ』の話をじっくりします。

おもしろノンフィクションは永遠に不滅です!
雑誌「レポ」はこれからどこへ行くのか~北尾トロ&下関マグロ爆裂トーク

雑誌「レポ」は特殊な雑誌です。掲載されている記事は連載ものも含めてすべてノンフィクションのみ。それも「おもしろい」ほうに大きく舵をきったものばかりです。また、一部の例外を除いて一般書店では販売せず、通信販売のみ、というスタイルを貫いています。しかも基本は1号ごとのバラ売りをせず、1年単位の定期購読だというのです。雑誌の創刊者であり、編集長である北尾トロ氏はこれを「北尾トロからのお手紙」と定義しました。定期的におもしろい原稿が満載の手紙が家に届く、こんな素敵なことはないじゃないですか、と。

そんな風変わりなコンセプトで「レポ」丸が船出をしてから早くも2年が経ちました。出版業界、とりわけ雑誌部門が厳寒の冬を迎えたといわれるこの時代に、善戦をしているといえるでしょう。しかし今後は? 今の雑誌が扱わなくなったノンフィクション記事を読者に届けるという「レポ」の方針は、この先どうなっていくのでしょうか。

Biri-Biri酒場は、そして杉江松恋は「レポ」を全面的に応援したいと思います。世の中に「おもしろノンフィクション」を広めていくために、雑誌文化の命脈をつないでいくために、そして優秀なライターをこの先も育てていくために。

イベントでは北尾編集長の他、下関マグロさんをお招きして、「レポ」の考える「おもしろノンフィクション」がどういうものなのか、楽しい雑誌とはどうあるべきなのか、についてお聞きしていこうと思います。できればあれだな、おもしろノンフィクションを何冊か紹介してくれると嬉しいな。また1980年代の雑誌文化を通り過ぎてきたお二人に、それがどのようなものだったかも話していただきます。もちろん雑誌「レポ」の販売もあり! どうぞお楽しみに。(杉江松恋)

レポ公式サイト:http://www.repo-zine.com/

[日時] 2012年11月12日(月) 開場・19:00 開始・19:30

[会場] Live Wire Biri-Biri酒場 新宿
東京都新宿区新宿5丁目11-23 八千代ビル2F (Googleマップ)
・都営新宿線「新宿3丁目」駅 C6~8出口から徒歩5分
・丸ノ内線・副都心線「新宿3丁目」駅 B2出口から徒歩8分
・JR線「新宿」駅 東口から徒歩12分

[料金] 1500円 (当日券500円up)

» 詳細・入場申し込みはこちらから
Live Wire [135] 12.11.12(月) 雑誌「レポ」はこれからどこへ行くのか~北尾トロ&下関マグロ爆裂トーク
http://boutreview.shop-pro.jp/?pid=50156921

西荻丼第34号配布中です!!

西荻丼毎日がちょっと豊かになるタウンペーパー
『西荻丼』vol.34(2012年10月)、配布中です!

『西荻丼』34号の特集は「こけし」!
どんぶりのふた・西荻イベント情報に第65回西荻ブックマークの情報も掲載されています。
西荻女子のお散歩~こけし調査編
丼員こけし女子が、西荻のお店にひっそりたたずむこけしたちを調査。
こけし屋探検から、圧巻のこけし在庫を誇るアンティークショップなど。

西荻マイスター第2回 ベルク・バイオリン工房 桂敏明さん

ニシオギブンゲイ/どんぶりのふた

» 詳細はこちらから


「本の楽市@高円寺フェス2012」

本の楽市@高円寺フェス2012

<本の楽市@高円寺フェス2012>
10/27(土)・10/28(日)

“本があると、もっと楽しい、高円寺。”をキーワードに、4つの会場で本に関する様々なイベントが開催される2日間。会場周辺では無料演奏ライブなども開催されます。皆様お誘い合せの上、奮ってご参加、お楽しみ下さい!
【その1】「座・高円寺」(東京都杉並区高円寺北2-1-2 03-3223-7500)
★『本とアートの産直市』
「本の産直市」では、サブカル系、アート系、人文系などを刊行する“ちょっとトンがった出版社”30社以上が集結! アート作家の「幻影玩具型録」やワークショップ、手相占いなどイベントも同時開催。
▽開催日時:10/27(土)12時~19時、10/28(日)12時~17時
会場:座・高円寺/阿波おどりホール 入場料:無料
★シンポジウム『ナショナリズムの誘惑』
【出演者】安田浩一(ジャーナリスト)、木村元彦(ジャーナリスト)、園子温(映画監督)
▽開催日時:10/28(日)11:30開場、12時開演(終了14時)
会場:座・高円寺/ホール2※全席自由 入場料:1200円(座・高円寺窓口で前売り券販売中。当日券は28日午前11時から発売)
【その2】高円寺あづま通り
★『縁台ふるほん市』
縁台並べて、古本並べて「高円寺あづま通り」が古本ストリートになる!
▽日時 : 両日12時~17時
会場:高円寺あづま通り
【その3】庚申文化会館(東京都杉並区高円寺北3-34-1)
★『絵本とアート本 秋の古本まつり』
高円寺を中心にユニークな古本屋が大集合! 古本と紙モノのセール、焼き菓子&岩手のリンゴ産直市も開催。
<出展店>にわとり文庫/東京くりから堂/リズム&ブックス/えほんやるすばんばんするかいしゃ/ポラン書房/茶房 高円寺書林/焼き菓子やねのうえ
▽日時:両日11時~18時
会場:庚申文化会館1Fギャラリー 入場料:無料
<連続トークVol.1>
★「使い捨てにされる「英雄」たち~福島第一原発作業員を取材して」
岩波書店「ルポ イチエフ 福島第一原発レベル7の現場」出版記念企画
【出演者】布施祐仁氏(ジャーナリスト)
▽日時:10/27(土)13:30~16:30
会場:庚申文化会館2F会議室 入場料:500円
◎予約・問合せは「茶房 高円寺書林」※詳細下記
<連続トークVol.2>
★『脱原発とデモ』(筑摩書房)刊行記念座談会「2012年 脱原発デモ その後の展開」
【出演者】鎌田慧氏(ルポライター)、松本哉氏(「素人の乱」)、雨宮処凛氏(作家)
▽日時:10/28(日)15時~17時 会場:庚申文化会館2F会議室 入場料:800円
※企画協力:筑摩書房、週刊読書人(予約・問合せは『週刊読書人』03-3260-5791 info@dokushojin.co.jp)
<連続トークVol.3>
★『ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方』~トーク会&即興ナリワイ制作ワークショップ~
【出演者】伊藤洋志氏(ナリワイ代表)
▽日時:10/28(日)19時~21時 会場:茶房 高円寺書林 入場料:500円
◎予約・問合せは「茶房 高円寺書林」※詳細下記
【その4】高円寺図書館(東京都杉並区高円寺南2-36-25 03-3316-2421)
★『映画上映会』
▽10/28(日)午前10時~『日本一のホラ吹き男(1964年/日本映画)』、午後14時~『シャレード(1963年/アメリカ映画)』 ※無料上映
主催:高円寺フェス2012実行委員会
企画:本の楽市@高円寺フェス2012実行委員会
■ 1~4会場でスタンプラリー;3個以上集めたらくじ引き。
■ 図書カード又は庚申会館と縁台ふるほん市で使えるお買い物券が当たる。
▽詳細は、「茶房 高円寺書林」までお問合せ(「茶房 高円寺書林」東京都杉並区高円寺北3-34-2  03-6768-2412 sabo.kouenjishorin@gmail.com)
本の楽市@高円寺フェス2012

» 詳細はこちらから
http://rakuichi.collabonet-project.com/
http://www.facebook.com/hon.rakuichi2012