第34回西荻ブックマーク

尾崎翠 (KAWADE道の手帖)2009年7月25日(土)
第34回西荻ブックマーク

ガルボのように
――1920-30年代東京・モダンガールとしての尾崎翠

第1部 2525稼業ライブ
第2部 トークセッション(小澤英実×平山亜佐子×木村カナ)
会場:こけし屋別館2階
開場16:30/開演17:00
料金:1500円(会場でお支払い下さい)

定員100名 要予約

『KAWADE道の手帖 尾崎翠 モダンガアルの偏愛』(2009/6/19発売)
尾崎翠『第七官界彷徨』河出文庫(2009/7/7発売)
刊行記念イベント

midori_profile

尾崎翠(おさき・みどり)
1896年鳥取に生まれる。女学校時代から投稿を始め、故郷での代用教員を経て上京。日本女子大在学中に「無風帯から」、中退後に「第七官界彷徨」などを発表。1932年、病のため帰郷し、音信を絶つ。のちに再発見されたが執筆を固辞。1971年死去。

■出演者プロフィール

2525稼業2525稼業(にっこにこかぎょう)
高橋裕(91年にsacraとしてソニーからCD『ついのすみか』を発表)が作詞・作曲したオリジナルや、口承伝歌、端唄、戦後歌謡、アジア民謡、昭和初期のジャズのカバーなど、アコースティック系日本語ポップスを歌うachacoとsaraのユニット。
今回の西荻ブックマークでは尾崎翠「歩行」の歌などの演奏を行う予定。
http://nikkoniko.exblog.jp/
働かない小澤英実(おざわ・えいみ)
1977年生まれ。アメリカ文化研究者・翻訳家。東京学芸大学教育学部専任講師。雑誌『ユリイカ』『舞台芸術』を中心にジャンルレスな執筆活動を展開。著訳書に『現代批評理論のすべて』(新書館、2006)『働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち』(青土社、2006)などがある。
『道の手帖 尾崎翠』に「悪い薬の副作用――尾崎翠と海外文学」を寄稿。
http://d.hatena.ne.jp/amyo/
20世紀破天荒セレブ平山亜佐子(ひらやま・あさこ)
1970年生まれ、エディトリアル・デザインのかたわら、文筆活動や音楽活動などを行なう。著書に『20世紀 破天荒セレブ ありえないほど楽しい女の人生カタログ』(国書刊行会、2008)がある。論文「明治大正昭和 莫連女と少女ギャング団」で藤原書店主催の第4回河上肇賞奨励賞を受賞。
『道の手帖 尾崎翠』に「一九三〇年、武蔵野館第四階彷徨 ―翠漫想―」を寄稿。
http://d.hatena.ne.jp/achaco/
ユリイカ 文化系女子カタログ木村カナ(きむら・かな)
1974年生まれ。アヴァンポップ文学者。西荻ブックマークに2006年の第1回よりスタッフとして参加。シンポジウム「尾崎翠の新世紀 ―第七官界への招待―」(2009年3月27・28日、於日本近代文学館講堂)実行委員。
『道の手帖 尾崎翠』では「12のキーワード」「著書目録および解題」と校正を担当。
http://d.hatena.ne.jp/cachamai/


『KAWADE道の手帖 尾崎翠 モダンガアルの偏愛』

A5/192頁/定価1,575円(本体1,500円)

ISBN 978-4-309-74028-7

「第七官界彷徨」をはじめとした作品の唯一無二の存在感で、今尚多くの読者を魅了する尾崎翠の初特集。「第七官界彷徨」初出原稿、単行本未収録エッセイなど貴重な資料を豊富に収録。

■『第七官界彷徨』…「文学党員」掲載の初出原稿

■全集未収録資料

[新出資料]逸見広への書簡

[エッセイ]生活の反映/影の男性への追慕/現文壇への中心勢力に就いて/アンケート回答「この人・この本」欄より

■回想 出版の経緯

渚順生(元薔薇十字社)/玉井五一(元創樹社)/田中禎孝/稲垣眞美(『尾崎翠全集』編者)

■エッセイ

池内紀/角田光代/嶽本野ばら/津原泰水/蜂飼耳/今日マチ子/浜野佐知/土井淑平

花田清輝/種村季弘/金井美恵子

■追想

林芙美子/高橋丈雄/樺山千代/早川薫/小林喬樹/尾形明子(松下文子)

■論考

山田稔/千野帽子/平山亜佐子/小澤英実

■尾崎翠をめぐる12のキーワード/木村カナ

■尾崎翠著書目録及び解題/木村カナ

■略年譜


第七官界彷徨

『第七官界彷徨』

河出文庫/192頁/定価651円(本体620円)

ISBN 978-4-309-40971-9

人間の第七官に響くような詩を書きたいと願う少女・町子。分裂心理や蘚の恋愛を研究する一風変わった兄弟と従兄、そして町子が陥る恋の行方は? 忘れられた作家・尾崎翠再発見の契機となった傑作。



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