第33回西荻ブックマーク

昔日の客2009年6月28日(日)
第33回西荻ブックマーク
『昔日の客』を読む
~大森・山王書房ものがたり~

出演:関口直人(音楽プロデュサー/ディレクター) 岡崎武志(ライター、書評家)
会場:今野スタジオマーレ
開場16:30/開演17:00
料金:1500円(会場でお支払い下さい)

定員25名 要予約


多くの文士に愛され、小説の舞台にもなった東京大森の古書店「山王書房」(昭和28年~52年営業)。店主 関口良雄が残した今や幻の名随筆『昔日の客』を、ご子息である関口直人さんをお招きして紹介いたします。ナビゲーターはご存知岡崎武志さん。お二人のまるで掛け合い漫才のような名調子も聞き物です。このささやかなイベントを通じて、広く一般に読み継がれる復刊運動の一助になることを祈ります。

ginkgo萩原茂さん(吉祥女子中学・高等学校広報室長)による超充実の資料集『風狂の人・山王書房店主関口良雄』を来場者全員にプレゼント!

ginkgo関口良雄『昔日の客』復刊応援特集 公開中!

”『昔日の客』は大好きな一冊で、もう何度読んだかわからない”

内堀弘(古書肆 石神井書林)

”古本エッセイのなかでも、これほど純粋で、古本への愛、人への愛に満ちた本は他にないと思う。愛があるから哀しみもある。”

林哲夫(画家・装幀家・文章家)

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ご来場ありがとうございました!(第32回西荻ブックマーク「気弱な古本屋入門 ~ある古本屋の生活と意見~」)

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第32回のメイン出演者はnbmスタッフでもある古書店「音羽館」のご主人、広瀬洋一さんです。
西荻ブックマーク3周年を記念して、料金も1,000円ぽっきりです(いつもは1,500円)。
シークレットとして、伏せられていたゲストは岡崎武志さんでした。

17時。開演。
会場の出演者席の左右には、ホワイトボードとプロジェクターがそれぞれ設置されています。ホワイトボードには広瀬さんがトークの種として用意しておいた単語が、16分割のマス目に挙げられています。

はじめは緊張気味にお話しされていた広瀬さんも、隣に座られている岡崎武志さんの絶妙な相の手と、適切なフォローによって次第になめらかなトークになり、会場の雰囲気もそれにつれてなごやかなものとなってゆきます。

会場にお越しになったお客さんに将来、古本屋さんになりたいという希望を持ったかたが、何名かいらっしゃって、これには広瀬さんもびっくりされていました。

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古書店をはじめる前の広瀬さんの略歴、音羽館が開店するまでの秘話などが、プロジェクターに当時の貴重な写真が映し出されながら、披露されてゆきます。
音羽館のマスコットキャラクターである、「おとわちゃん」も紹介されます。

休憩をはさんで後半からは、古本の値づけの実際がおこなわれます。古本を持ってこられたお客さんの本をその場で広瀬さんが値段をつけます。古本の価格はどのような基準で決めるのか、岡崎さんの経験談もはさまれながら、興味深いトークがくりひろげられます。
中央線沿線のほかの有名な古書店とのつながりも披露されます。

そのあとは質疑応答。みなさん、積極的に手をあげられます。
熱が入るあまりに、広瀬さんがホワイトボードに図を書いて説明される一幕も。

最後には北尾トロさんから、高遠本の家プロジェクトや夏開催予定のイベントの告知が行われました。

特製おみやげとして告知されていたのは音羽館店内BGM集CDでした。
これでいつでも、あたかも音羽館にいるかのような気分が満喫できますね。

最後になりましたが、ゲスト出演してくださった岡崎武志さん、ご協力いただいたみなさん、お越しくださったみなさん、まことにありがとうございました。

今後の西荻ブックマークもよろしくお願いいたします。

スタッフ:添田


第32回西荻ブックマーク、終了しました!

第32回西荻ブックマーク、盛況のうちに終了いたしました。
ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました。

シークレットゲストは岡崎武志さん、
特製おみやげは音羽館店内BGM集CDでした!

当日の様子などはあらためてご報告いたします。

【重要:当日の会場で古書買取を受けられたお客さまへ】
買取代金を受け取られずに閉演後すぐにお帰りになったお客さまがいらっしゃいました。買取代金をお支払いいたしますので、たいへんお手数ですが、古書音羽館(03-5382-1587、杉並区西荻北3-13-7)にお問い合わせの上、ご来店ください。

【5/30追記】
該当のお客さまが音羽館に無事ご来店&買取代金を受け取られたとのこと。わざわざどうもありがとうございました。

スタッフ:木村カナ


佐藤泰志「海炭市叙景」映画化決定!

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 函館の街をモデルにした名作「海炭市叙景」
 オール函館ロケ映画として製作決定!
 原作/佐藤泰志
 監督/熊切和嘉「ノン子36歳(家事手伝い)」




第27回終了しました。

第27回西荻ブックマーク「そこのみにて光り輝く ~佐藤泰志の小説世界~」が終了しました。

大変遅まきながら、ご来場いただいた皆様に心よりお礼を申し上げます。

スタッフの立場から、今回は場の力というものについて考えさせられました。といいますのも今回は、ホストが観客に向かって話をするいつもの形ではなく、来場者がおのおのの言葉で佐藤泰志を惜しみ、その作品の魅力を語り合うという場になっていたからです。35名でいっぱいの小さな部屋の中で、編集者・朗読者・近親者そして読者の方々が、それぞれの席から語る自分だけの佐藤泰志体験。イベントとして思い出深いものにしたいという、来場者自身の気持ちがあの場所を成立させました。佐藤泰志の姿と精神は、語る皆さんの肉体を通して実体をもって立ち上がり、場を共有した来場者に確かに分かち合われたように感じました。
その場所をもっと広げることができたのか、その意義をもっと高めることができたのかは、スタッフの力量の問題で、今後の課題としなければなりません。

文さん・岡崎さん、急遽朗読役を引き受けてくださり、スタイリッシュな語りを聞かせてくれた鈴木弘秋氏(文学座)にも感謝申し上げます。

スタッフ:奥園