日時:2016年7月16日(土)
開場:15時30分
上映:16時〜18時予定
トーク:18時10分~19時 (上映後トーク)
会場:ビリヤード山崎
東京都杉並区西荻北3―19-6
料金:1500円
定員:50名
第79回にも出演していただいた清田麻衣子さんの一人出版社・里山社から、『日常と不在を見つめて ドキュメンタリー映画作家 佐藤真の哲学』が刊行されました (http://satoyamasha.com/?cat=2) 「佐藤が世を去って9年。その仕事に着目した一冊の書籍が誕生します。
影響を受けた人からともに歩んできた人まで、佐藤真に惹きつけられた32人の書き下ろし原稿とインタビュー、そして佐藤真の単行本未収録原稿を含む傑作選を収録。
映像作家であり、90年代後半の類稀な思想家とも言うべき佐藤真の哲学を掘り下げ、今を「批判的に」見つめ、私たちの確かな未来への足場を探ります」(里山社HPより) 同書の刊行を記念して、佐藤真の代表作『阿賀に生きる』の上映と、かねてよりこの映画を高く評価する評論家・加藤典洋さんのトークイベントを開催します。
水俣病公式確認60年の節目の年に、「日常」という角度からこの問題に挑んだ映画作家の仕事を振り返りながら、震災後のいま「公害と日常」について改めて考えます。
『阿賀に生きる』 監督:佐藤真 撮影:小林茂
1992年/115分/DVD上映/阿賀に生きる製作委員会
新潟水俣病の舞台ともなった阿賀野川流域に暮らす人々を、三年間撮影。社会的なテーマを根底に据えながらも、そこからはみ出す人間の命の賛歌をまるごとフィルムに感光させた傑作。
出演者/加藤典洋 文芸評論家。
著書に『戦後入門』(ちくま新書)、『テクストから遠く離れて』(講談社)、『日本の無思想』(平凡社ライブラリー)、『敗戦後論』(ちくま学芸文庫)、『言語表現法講義』(岩波書店)、『戦後入門』(ちくま新書)、『村上春樹は、むずかしい』(岩波新書)ほか多数。
聞き手/清田麻衣子(里山社)