ご来場ありがとうございました!(第41回西荻ブックマーク「公開編集会議!『リテラエ・ウニヴェルサレス』は謎だらけ?」)

第41回西荻ブックマーク

撮影:川本要

第41回西荻ブックマークでは、インターネットのサイトである『リテラエ・ウニヴェルサレス』、その運営を行う「ユニット・アンパサンド」の4人(武村知子さん、山本貴光さん、白井敬尚さん、郡淳一郎さん)をゲストにお迎えしました。

「本をめぐるマンスリー・イベント」である「西荻ブックマーク」で、なぜ、インターネットのサイトを取り上げたのか?
わたしたちにとって、もはや日常となっている、インターネットをブラウザで見る/読む、あるいは書くという行為。その媒体であるサイトの機能そのものを、本をめぐる現代的な課題から問い直している、きわめて尖鋭的で実験的なサイトとして『リテラエ・ウニヴェルサレス』があり、しかも、その運営メンバーはいずれも、本の世界ではその名を知られる、恐るべき手練れの4人!
「アクセス即強制フル・スクリーン化! 1パネル=10万ピクセル四方! 行頭・行末禁則すべてoff! 元ネタはBARBEE BOYSって……いったい、この人たちは何がやりたいのか?」(告知文より)
現状のサイトから読み取れる情報だけではどうにも辿り着けそうにない、彼等、「ユニット・アンパサンド」の壮大かつ複雑な企てと試みを、直接、解説していただく場を、ぜひとも設けたい!というのが、今回の企図でした。

当日のトークは2部構成。質疑応答を最後に行わない代わりに、客席からのコメントを常時受け付ける、というライブ感溢れる設定で行われました。
前半では、『リテラエ・ウニヴェルサレス』のなりたちやサイト名・ユニット名の由来について、武村さんがお話をされた後、スクリーンに現在の『リテラエ・ウニヴェルサレス』を投影しながら、そのデザインの技術的な問題点が話されました。書体の選択や組版、本作りの現場では常識とされてきたことが、インターネットのサイトにおいては、どう扱われるのか? プログラマとして設計・管理を担当する山本さんが直面した困難、デザイナーとしてアート・ディレクションを担当する白井さんが感じた危機。客席からも早くも活発な質疑が飛び出しました。
後半では、先に客席からのコメントを積極的に募り、それへの回答として、山本さんより、『リテラエ・ウニヴェルサレス』上で導入が予告はされながらも、いまだに実装のされていない「拡大縮小機能」のデモを交え、「新たなる百学連環」図の構想に関するプレゼンテーションが行われました。
開演17時、終演20時。あっという間の3時間。客席のほぼ半数が参加された打ち上げの場でも、まだ話し足りない、いつまでも話は尽きない、そんな雰囲気が最後まで続いていました。
出演者と客席のそれぞれが、対話を通じて、学術研究・デザイン・編集・本とインターネットの今後などなど、各自の課題とそれに役立つ何らかのヒントを持ち帰ってくださった、そんな貴重な一夜になったような気がしますが、いかがでしたでしょうか……?
『リテラエ・ウニヴェルサレス』の今後の展開はもちろん、「ユニット・アンパサンド」の4人それぞれの活動も要チェックです!

最後になりましたが、武村さん・山本さん・白井さん・郡さんのゲストのみなさま、ご来場くださったみなさま、nbmスタッフのみなさま、本当にどうもありがとうございました。

今後の西荻ブックマークもどうぞよろしくお願いいたします。

企画・司会:木村カナ


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