第10回「ちいさな古本博覧会」

第10回「ちいさな古本博覧会」

第10回「ちいさな古本博覧会」
produced by collabonet project
2012年10月
13日(土) 10時-18時
14日(日) 10時-17時
西部古書会館(杉並区高円寺北2-19-9) >> 【Google マップ】
●テーマ・コーナー
好評につき、さらにパワーアップして第2弾開催!!
面白いのは<本>だけじゃない!
紙の迷宮 PART2
ポスター、チラシ、ラベル、絵はがき、切符、ポチ袋、プロマイド、カレンダーなどなど…。
通称“紙モノ”と呼ばれるモノたち。
幅広く、かつ奥が深く、琥枠的な魅力を秘めたその世界。
「ちいさな古本博覧会」がご案内します。
Paradis(パラディ)/コクテイル書房/常田書店/はらぶち商店/アジアンドッグ/股旅堂/盛林堂書房/とんぼ書林/書肆楠の木/中央書籍販売/元禄堂/黒沢書店
「ちいさな古本博覧会」参加店舗を中心に
裏面に100円割引券がついた告知しおりを配布中です!!

» ちいさな古本博覧会
http://expo.collabonet-project.com/

12/10(土)西荻・盛林堂に「古本ナイアガラ」が誕生!

古本ナイアガラ

古本ナイアガラ
一箱系古本店主による常設棚
12月10日(土)始動
於 盛林堂書房
東京都杉並区西荻南2-23-12
電話:03-3333-6582
http://d.hatena.ne.jp/seirindou_syobou/
【参加店】

  • つん堂
  • 暢気文庫
  • フォニャルフ(古本屋ツアー・イン・ジャパン)
  • 文庫善哉
  • やまがら文庫
  • 四谷書房
  • 悪い奴ほどよくW(ダブ)る

ご来場ありがとうございました!(第50回西荻ブックマーク「『古本屋ツアー・イン・ジャパン』がやって来る!」)

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第50回目となる今回は、ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」の管理人、小山力也氏と岡崎武志氏の対談。
「古本屋ツアー・イン・ジャパン」というどんな団体なんだ?と一瞬思うような、謎に包まれていたお方だったが、話術巧みな岡崎氏が徐々に、そのベールをはがしていく。
まず「生まれた年は?」ときかれ、「昭和42年」と小山氏が答えると、「アイドルは?」などとぽんぽんと質問が発射されていく。ちなみに小山氏の世代は沖田浩之だそうな。
ブログに記された最初のお店は、私が探せず、挫折した宇都宮の「山崎書店」だ。
二番目が浜松の「時代舎」で、その次の長野の古本屋ぐらいから、記述が更に詳しくなっていく。
この人はこのツアーを仕事にしているんだろうか……? どうしてこんなに日本全国あちこちに行けるのか?という大きな疑問もバンドの携帯サイトの動画配信などをしていたという答えで解決。
もともと本の装丁やデザインが本職だという。バンドに同行していればライブで津々浦々にいけるからまさに古本好きにはまさに一石二鳥ではないか。
本職の仕事がちょっとやばくなり、小山氏は「ネットで本を売ろう」とふと思う。
「そのためにはまず、ブログだ」と2008年5月にブログを開始。
そのとき、「どうせ全国の古本屋を紹介するなら、徹底的に詳しく書こう」と。
これがもうすごすぎるの一言。
いままでこんな古本中毒者を喜ばせる、うならせるブログがあっただろうか。
グーグルマップにもひっかからないような秘境とよんでもいいような辺鄙な場所の古本屋でも何故か、このブログには掲載されているのだ。そのへんをずばり、岡崎氏が突っ込むと、「全方位」と一言。会場全体が「?」に包まれる。
勿論、岡崎氏の追及の手が更にのびる。
本や雑誌、ブログ、ネットなどで常に調べるのだそうです。人のブログも参考にして、女性誌のカフェ特集にも目を通し、昔の古本屋地図と突き合わせる。
「女性誌のカフェ特集に掲載されるようなおしゃれ系の古本屋では古本をみてる人がいない」と言う小山氏に会場は爆笑だ。
ここまで古本屋に対して情熱を注いでる人だからこそ、934店もの古本屋を制覇できたのであろう。
そんな小山氏の少年時代はどうだったのか?と岡崎氏は観客の知りたいことをスムーズに聞き出してくれていた。
小さい頃から古本屋に通っていたのはなく、古本屋に行きだしたのは大学生になってからだという。
昭和初期の探偵小説が欲しくて古本屋に行ったのだ。

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もうひとつの小山氏の凄さの秘密にも岡崎氏は鋭く迫る。
それは会場で配られた「古本屋ツアー・イン・ジャパンの他愛ない12の秘密」というペーパーにある古本屋の見取り図だ。
古本屋を制覇した数だけでもすごいが、ただ行ったというだけではない、記憶力の凄さに脱帽だ。
自分が行ったこともないのに、ありありと棚構成がイメージできる見取り図で、どうやって覚えるのかと聞かれたら、店外に出て、どこの棚に何があったかを、さっとメモしていくらしい。

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打ち上げで少し聞いたが、まず、全体を頭にインプットしてから、棚ひとつひとつみていくそうだ。ううむ、恐るべし。
たまに、店主がいないすきを狙って、わざと大きな声で咳をしながら店内を撮影することも。
店の外構えは必ず、撮影するようにしているが、中には、店の前まで来ても入れない古本屋もあるといい、「あぁ、わかる」と同意したのは岡崎氏だけではないだろう。
空振りしたり、入れなかった古本屋を数えるとどのくらいになるんだろう……?
「『入っていいですか』と聞く業種なんて古本屋ぐらいだ」と皮肉る岡崎氏に会場も笑いを抑えられない。
小山氏は古本屋に突撃するとき、基本、事前連絡はしないという。「雰囲気が変わるのが嫌で、その町の人がふらり、やって来たという感じにしたい」ということと、もう一つは、「電話自体が苦手だから」と語る。

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後半は小山氏が撮影した古本屋の画像をみながら、古本屋のベストテンと、ユニークな古本屋を紹介してくれた。
  • キー・ラーゴ(千葉)
  • プラハ書房
  • 港文堂(横須賀)
  • 斎藤書店
  • 時代舎
  • 浅沼古書店
  • 萌黄書店
  • 雄気堂
  • 古書モール(竜ヶ崎)
次は、え? ホントにここ、成り立ってんの?といいたくなるようなユニークすぎる古本屋のご紹介。
木更津インターチェンジの「街の古本屋さん」、基本的に値段が二桁の横須賀の「堀川書房」、広島の「文ろ書店」、などなど。
夜7時頃、震度3の地震でちょっとざわついたが、それをのぞくと最初から最後まで笑いあり、驚きありの古本中毒にはたまらないトークショーで、あっという間に時間が過ぎた。

スタッフ:増田


第50回西荻ブックマーク:開催について

東日本大震災による被害に遭われた皆様に、
心からお見舞い申し上げます。

【3/18 19:45追記】
会場(ビリヤード山崎)所在地の杉並区西荻北3丁目が計画停電区域から外れたため、明日19(土)の第50回nbm開演中に計画停電に入る可能性はなくなりました。
» 杉並区 区からのお知らせ – 計画停電について

ご予約いただきました皆さまへ
 

~第50回『古本屋ツアー・イン・ジャパン』がやって来る!開催予定のお知らせ~

 

第50回西荻ブックマーク
『古本屋ツアー・イン・ジャパン』がやって来る!
のお申込みをいただきありがとうございました。
さてこの度の東北関東大震災により、都内各地におきましても
直接の地震のほか、交通網の乱れや計画停電の影響などにより
不安定な日常が続いております。
週末のさまざまなイベントも各地で中止、順延がアナウンスされており、
19日土曜に迫りましたこのイベントの開催可能性を、
ここ数日探っていたところでございます。
今回確かにいろいろな障害があり、事態は流動的でございますが、、
現時点では中止の決定的な理由はないと判断し、
日程通りの開催をいたします。
出演者のお二人も、このような状況でもやる気満々でございます。
ただし、ご予約された皆さまにおかれましては、
どうか決して無理をせずご来場ください。
当日のキャンセルにつきましても
今回は事前連絡の必要はございません。
また会場の「ビリヤード山崎」(杉並区西荻北3-19-6)は
計画停電のエリア内にはいり、第一グループに指定されております。
ただ、15日火曜現在まだこちらでは実際に停電が実施されず、
週末の3連休は実施されないとの話がございます。
しかし、もし仮に計画停電があり、残念ながらイベントの時間帯に
停電が実施される場合、前日までに停電予告の連絡をさせていただきます。
万が一、その際には超節電対策(最低限の照明はこちらが用意いたします)として
各自で懐中電灯などをお持ちいただくと助かります。
ただし決してロウソクなどの火元となるような物はお持ちにならないでください。
先ほども申しましたように、事態は流動的です。
開催日までに突発的な事態がないとも限りません。
その際にはまた連絡させていただきます。
みなさま、どうぞよろしくご了承くださいませ。
そしてどうか楽しみにしておいてください。

西荻ブックマーク 同人
古書 音羽館 広瀬洋一


第50回西荻ブックマーク

2011年3月19日(土)
「『古本屋ツアー・イン・ジャパン』がやって来る!」

出演:
小山力也(「古本屋ツアー・イン・ジャパン」管理人)
岡崎武志(書評家、古本ライター )

会場:ビリヤード山崎2階

開場:16:30/開演:17:00

料金:1500円

定員:50名

要予約

第50回を迎えた西荻ブックマークに、あの人気ブログ!の管理人が登場いたします。ブログの性格上なかなか素性を明らかにしていただけませんでしたが、遂に「岡崎武志さんとなら」という条件付きでここに実現いたしました。岡崎さん命名の「業界の間宮林蔵」=「古ツア」さんに、最果てのお店を訪ね歩く、飽くなき情熱はどこから来るのかお伺いしたいと思います。