高遠ブックフェスティバル情報

チラシ出来!!(7/20)

チラシ出来!!(7/20)

本と町、町と人、人と旅、そして本と旅。
この夏、長野県伊那市高遠町で
日本で初めての「ブックツーリズム」の試みがスタートします!
2009年8月29日(土)・30日(日)
第1回「高遠ブックフェスティバル」
  • 開催時間
    開始 10:00頃 / 終了 21:00頃(催しにより異なります)
  • 開催地
    長野県伊那市高遠町内の町並み全域
  • 主催
    高遠ブックフェスティバル実行委員会
  • おもな内容
    • 本の町シンポジウム
      パネリスト/角田光代、熊田俊郎、北尾トロ、市村次夫 司会/永江 朗
    • いしいしんじさん、角田光代さん、都築響一さんなど人気作家によるトーク
    • 飯沢耕太郎さんプロデュースによる「きのこ文学スポット」
    • 地元小中高生によるブックリサイクルマーケット
    • 百人一首大会
    • 出版社のブース出展 ・地元農家によるとれたて野菜販売

    以上をはじめ、約30の企画が、高遠のメインストリートや各会場を使って行われます。

» 詳細はこちらから
「高遠ブックフェスティバル」公式サイト
http://takatobookfestival.org/

第34回西荻ブックマーク

尾崎翠 (KAWADE道の手帖)2009年7月25日(土)
第34回西荻ブックマーク

ガルボのように
――1920-30年代東京・モダンガールとしての尾崎翠

第1部 2525稼業ライブ
第2部 トークセッション(小澤英実×平山亜佐子×木村カナ)
会場:こけし屋別館2階
開場16:30/開演17:00
料金:1500円(会場でお支払い下さい)

定員100名 要予約

『KAWADE道の手帖 尾崎翠 モダンガアルの偏愛』(2009/6/19発売)
尾崎翠『第七官界彷徨』河出文庫(2009/7/7発売)
刊行記念イベント

midori_profile

尾崎翠(おさき・みどり)
1896年鳥取に生まれる。女学校時代から投稿を始め、故郷での代用教員を経て上京。日本女子大在学中に「無風帯から」、中退後に「第七官界彷徨」などを発表。1932年、病のため帰郷し、音信を絶つ。のちに再発見されたが執筆を固辞。1971年死去。

■出演者プロフィール

2525稼業2525稼業(にっこにこかぎょう)
高橋裕(91年にsacraとしてソニーからCD『ついのすみか』を発表)が作詞・作曲したオリジナルや、口承伝歌、端唄、戦後歌謡、アジア民謡、昭和初期のジャズのカバーなど、アコースティック系日本語ポップスを歌うachacoとsaraのユニット。
今回の西荻ブックマークでは尾崎翠「歩行」の歌などの演奏を行う予定。
http://nikkoniko.exblog.jp/
働かない小澤英実(おざわ・えいみ)
1977年生まれ。アメリカ文化研究者・翻訳家。東京学芸大学教育学部専任講師。雑誌『ユリイカ』『舞台芸術』を中心にジャンルレスな執筆活動を展開。著訳書に『現代批評理論のすべて』(新書館、2006)『働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち』(青土社、2006)などがある。
『道の手帖 尾崎翠』に「悪い薬の副作用――尾崎翠と海外文学」を寄稿。
http://d.hatena.ne.jp/amyo/
20世紀破天荒セレブ平山亜佐子(ひらやま・あさこ)
1970年生まれ、エディトリアル・デザインのかたわら、文筆活動や音楽活動などを行なう。著書に『20世紀 破天荒セレブ ありえないほど楽しい女の人生カタログ』(国書刊行会、2008)がある。論文「明治大正昭和 莫連女と少女ギャング団」で藤原書店主催の第4回河上肇賞奨励賞を受賞。
『道の手帖 尾崎翠』に「一九三〇年、武蔵野館第四階彷徨 ―翠漫想―」を寄稿。
http://d.hatena.ne.jp/achaco/
ユリイカ 文化系女子カタログ木村カナ(きむら・かな)
1974年生まれ。アヴァンポップ文学者。西荻ブックマークに2006年の第1回よりスタッフとして参加。シンポジウム「尾崎翠の新世紀 ―第七官界への招待―」(2009年3月27・28日、於日本近代文学館講堂)実行委員。
『道の手帖 尾崎翠』では「12のキーワード」「著書目録および解題」と校正を担当。
http://d.hatena.ne.jp/cachamai/

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第2回座・高円寺『本の楽市』『一箱市』情報

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■本の楽市

日時:2009年7月18日(土)~8月2日(日) 10:00~19:00

会場:座・高円寺エントランスホール

参加店舗〈順不同):

  • 茶房 高円寺書林〈新刊〉
  • 古楽房
  • トムズボックス〈新刊〉
  • えほんやるすばんばんするかいしゃ
  • アジアンドッグ
  • モダン・クラシック
  • にわとり文庫
  • 藤井書店
  • ポラン書房
  • 常田書店
  • コクテイル書房
  • ZQ
  • ナワ・プラサード (新刊)
  • 旅の本屋のまど (新刊)
  • ハチマクラ (紙モノ)
  • 銚子BMT企画 (木工細工)

■一箱市

フリマ『一箱市』は最終日の8月2日になりました!☆
エントランスホール内で開催するので猛暑・雨天でもOK!
参加希望は先着30名まで、メールでお申し込みください。
→kouenjirakuichi@gmail.com


»座・高円寺『本の楽市』『一箱市』の詳細はこちらから

茶房 高円寺書林 ブログ http://kouenjishorin.jugem.jp


ご来場ありがとうございました!(第33回西荻ブックマーク「『昔日の客』を読む~大森・山王書房ものがたり~」)

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山王書房は、東京・大森で1953(昭和28)年に開店し、店主・関口良雄さんの逝去のため1977(昭和52)年に閉店した古書店。尾崎一雄や上林暁、野呂邦暢ら、大森近在の文学者に愛された伝説的なお店です。

関口良雄さんがご自身の還暦の節目として、それまでに書きためた文章をまとめたのが、随筆集『昔日の客』。小部数の出版だったため現在では入手困難な本ですが、その文章の素晴らしさから、知る人ぞ知る「幻の名著」です。

第33回のメイン出演者は、山王書房店主・関口良雄さんのご子息で音楽プロデューサーの関口直人さんと岡崎武志さん。
この本が「文庫化されてだれもが読めるように、みんなで声をあげて応援していきたい」という岡崎さん。関口さんとともに、その魅力を存分に語っていただきました。

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関口直人さんと岡崎武志さん

17時開演。あいにくの雨にもかかわらず、熱心なお客様で会場は満席です。
メイン出演者のおふたりの横には、在りし日の関口良雄さんの写真が飾られています。

本の完成前に関口良雄さんが亡くなったため、直人さんがあとがきを書くことになったいきさつ。
直人さんの結婚式当日、出来上がった本が式の会場に届けられていた感激。
直人さんの誕生日が2月19日で、『昔日の客』もちょうど219ページだった偶然。
式の集合写真を撮影する直前、どこからか銀杏の葉(関口良雄さんの俳号が銀杏子)が1枚、直人さんのもとへ舞い落ちてきた不思議……。
淡々と語られる、まるで小説のようなエピソードの数々に、会場からは感嘆の声があがります。

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朗読する直枝政広さん

休憩をはさんだ後半には、シークレットゲストのミュージシャン・直枝政広さん(カーネーション)が登場。『昔日の客』の一部を朗読してくださいました。
幅広い趣味を持ち、渋い本読みでもある直枝さん。長年探していた『昔日の客』が、以前からお知り合いだった関口さんのお父上の本であることは、数年前、偶然知ったのだとか。

ちなみに、先月、関口良雄さんの33回忌を迎えられたそうですが、なんと西荻ブックマークも今回が第33回! ここにも不思議な偶然が生まれていたのでした。

客席には、石神井書林・内堀弘さんやライター・荻原魚雷さん、天誠書林・和久田さん(中学生のころから山王書房に通っておられたのだそう)の姿も。途中で、それぞれ『昔日の客』の魅力や関口良雄さんの思い出を語ってくださいました。お三方ともに、関口良雄さんの文章と人となりに敬愛の念を抱いていることがよく伝わってきました。

その後は、山王書房についての資料集「風狂の人・山王書房店主関口良雄」を編纂された萩原茂さんもトークに参加。関口さんと岡崎さんのリラックスした語り口のおかげで、会場は終始なごやかな雰囲気に包まれていました。

西海孝『空を走る風のように、海を渡る波のように』
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最後には、関口直人さんが持参されたギターで、関口良雄さんが遺した詩に曲を付けた歌を披露。大きな拍手のなか、イベントは幕を閉じました。

来場されたお客様には、萩原さんのご好意で「風狂の人・山王書房店主関口良雄」がプレゼントされました。手軽に『昔日の客』が読めるようになる日まで、この本で関口さんの業績をしっかり「予習」しておくことができますね。

ほとんどの方が未読だったと思いますが、それでも「昔日の客」の類を見ない面白さは、お客様に十分伝わったのではないでしょうか。
出演者のみなさん、ご協力いただいたみなさん、お越しくださったみなさん、ありがとうございました。

次回からの西荻ブックマークも、どうぞよろしくお願いいたします。

スタッフ:宮里

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