フリーペーパー「こ・ら・ぼん」vol.6 できました!

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フリーペーパー『こ・ら・ぼん』リニューアル!
第6号、高円寺を中心に配布中です!

高円寺と本にまつわるフリーペーパー『こ・ら・ぼん』、

今号・vol.6より、紙面をリニューアルしました!

より親しみやすいデザインに一新&新連載一挙3本開始!

特集 「花」
『こ・ら・ぼん』の特集も今号からリニューアル!
毎号、キーワードを選んで、「楽しい本のまち」高円寺をナビゲーション。
今号のキーワードは「花」。
高円寺で見つけた「花」から、本の中の「花」まで、盛り沢山の内容でお届けします!
木村カナ「向田邦子と高円寺の恋人。」
「こ・ら・ぼん編集部+αが選んだ わたしの好きな『花』の本」(木村カナ・千三屋・高橋花・堀部友里)
日和佐匡佑「高円寺に野の花を探して」
狩野俊・狩野かおり(コクテイル書房)「文士の、厨房。」/第1回 山田風太郎「チーズの肉トロ」
千三屋(web歩行)「文学中央線」/第1回 木山捷平
竹林省悟「koenjin」/第1回 大江慎治さん
【広告】「高円寺 本の五月祭」
【広告】第7回「ちいさな古本博覧会」
高円寺ひみつ結社「高円寺みやげ」
発行/楽市・本屋の会 Collabonet Project
アートディレクター/柴田ユウスケ(soda-design)
デザイナー/柴田ユウスケ、吉田香楠子、松田景子
写真/竹林省悟

ご来場ありがとうございました!(第50回西荻ブックマーク「『古本屋ツアー・イン・ジャパン』がやって来る!」)

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第50回目となる今回は、ブログ「古本屋ツアー・イン・ジャパン」の管理人、小山力也氏と岡崎武志氏の対談。
「古本屋ツアー・イン・ジャパン」というどんな団体なんだ?と一瞬思うような、謎に包まれていたお方だったが、話術巧みな岡崎氏が徐々に、そのベールをはがしていく。
まず「生まれた年は?」ときかれ、「昭和42年」と小山氏が答えると、「アイドルは?」などとぽんぽんと質問が発射されていく。ちなみに小山氏の世代は沖田浩之だそうな。
ブログに記された最初のお店は、私が探せず、挫折した宇都宮の「山崎書店」だ。
二番目が浜松の「時代舎」で、その次の長野の古本屋ぐらいから、記述が更に詳しくなっていく。
この人はこのツアーを仕事にしているんだろうか……? どうしてこんなに日本全国あちこちに行けるのか?という大きな疑問もバンドの携帯サイトの動画配信などをしていたという答えで解決。
もともと本の装丁やデザインが本職だという。バンドに同行していればライブで津々浦々にいけるからまさに古本好きにはまさに一石二鳥ではないか。
本職の仕事がちょっとやばくなり、小山氏は「ネットで本を売ろう」とふと思う。
「そのためにはまず、ブログだ」と2008年5月にブログを開始。
そのとき、「どうせ全国の古本屋を紹介するなら、徹底的に詳しく書こう」と。
これがもうすごすぎるの一言。
いままでこんな古本中毒者を喜ばせる、うならせるブログがあっただろうか。
グーグルマップにもひっかからないような秘境とよんでもいいような辺鄙な場所の古本屋でも何故か、このブログには掲載されているのだ。そのへんをずばり、岡崎氏が突っ込むと、「全方位」と一言。会場全体が「?」に包まれる。
勿論、岡崎氏の追及の手が更にのびる。
本や雑誌、ブログ、ネットなどで常に調べるのだそうです。人のブログも参考にして、女性誌のカフェ特集にも目を通し、昔の古本屋地図と突き合わせる。
「女性誌のカフェ特集に掲載されるようなおしゃれ系の古本屋では古本をみてる人がいない」と言う小山氏に会場は爆笑だ。
ここまで古本屋に対して情熱を注いでる人だからこそ、934店もの古本屋を制覇できたのであろう。
そんな小山氏の少年時代はどうだったのか?と岡崎氏は観客の知りたいことをスムーズに聞き出してくれていた。
小さい頃から古本屋に通っていたのはなく、古本屋に行きだしたのは大学生になってからだという。
昭和初期の探偵小説が欲しくて古本屋に行ったのだ。

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もうひとつの小山氏の凄さの秘密にも岡崎氏は鋭く迫る。
それは会場で配られた「古本屋ツアー・イン・ジャパンの他愛ない12の秘密」というペーパーにある古本屋の見取り図だ。
古本屋を制覇した数だけでもすごいが、ただ行ったというだけではない、記憶力の凄さに脱帽だ。
自分が行ったこともないのに、ありありと棚構成がイメージできる見取り図で、どうやって覚えるのかと聞かれたら、店外に出て、どこの棚に何があったかを、さっとメモしていくらしい。

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打ち上げで少し聞いたが、まず、全体を頭にインプットしてから、棚ひとつひとつみていくそうだ。ううむ、恐るべし。
たまに、店主がいないすきを狙って、わざと大きな声で咳をしながら店内を撮影することも。
店の外構えは必ず、撮影するようにしているが、中には、店の前まで来ても入れない古本屋もあるといい、「あぁ、わかる」と同意したのは岡崎氏だけではないだろう。
空振りしたり、入れなかった古本屋を数えるとどのくらいになるんだろう……?
「『入っていいですか』と聞く業種なんて古本屋ぐらいだ」と皮肉る岡崎氏に会場も笑いを抑えられない。
小山氏は古本屋に突撃するとき、基本、事前連絡はしないという。「雰囲気が変わるのが嫌で、その町の人がふらり、やって来たという感じにしたい」ということと、もう一つは、「電話自体が苦手だから」と語る。

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後半は小山氏が撮影した古本屋の画像をみながら、古本屋のベストテンと、ユニークな古本屋を紹介してくれた。
  • キー・ラーゴ(千葉)
  • プラハ書房
  • 港文堂(横須賀)
  • 斎藤書店
  • 時代舎
  • 浅沼古書店
  • 萌黄書店
  • 雄気堂
  • 古書モール(竜ヶ崎)
次は、え? ホントにここ、成り立ってんの?といいたくなるようなユニークすぎる古本屋のご紹介。
木更津インターチェンジの「街の古本屋さん」、基本的に値段が二桁の横須賀の「堀川書房」、広島の「文ろ書店」、などなど。
夜7時頃、震度3の地震でちょっとざわついたが、それをのぞくと最初から最後まで笑いあり、驚きありの古本中毒にはたまらないトークショーで、あっという間に時間が過ぎた。

スタッフ:増田


「レポTV 北尾トロアワー」

レポ3号

「レポTV 北尾トロアワー」

http://ustre.am/tLk6

季刊ノンフィクション雑誌『レポ』のUstream。
毎週火曜よる22時から、編集人・北尾トロ、コラムニスト・えのきどいちろう他、ライター陣が登場して、本誌の話、記事にならなかった話、そうでない話までお送りします。

» ポッドキャスト版の配信など、「レポTV 北尾トロアワー」について、また、『レポ』についての詳細・最新情報はこちらから。

季刊レポ 公式サイト


築添正生『いまそかりし昔』

いまそかりし昔

第37回「読むこと・歩くこと・書くこと」に出演された京都の扉野良人さんのりいぶる・とふんから、築添正生遺稿集『いまそかりし昔』が刊行されました。

栞に平出隆さんも寄稿されています。

西荻でも古書 音羽館にて販売中です。
【2012/11/11追記】音羽館での販売は終了しています、版元でも品切とのことです。

築添正生『いまそかりし昔』
りいぶる・とふん 定価2800円(税別)
築添正生(つきぞえ まさみ、1944-2010)

金工家。母は平塚らいてう・奥村博史の長女・曙生(あけみ)。『いまそかりし昔』には祖父母に関する文章も収録されている。



「化け見世・参」

第5回「日本物怪観光の妖怪図鑑」に出演された日本物怪観光さん参加、お化けの百貨展「化け見世」第三弾の
お知らせです。

「化け見世・参」DM

「化け見世・参」DM

「化け見世・参」
2011年3月18日(金)~28日(月)
12:00~19:00(最終日17:00) ※火曜定休
参加作家 茶柱立太+日本物怪観光+ポンチ定食

「お化けと遊ぶ・お化けを楽しむ」をコンセプトに、

来て見て遊んで楽しいお化けの百貨店、第三弾!

会場 : 東中野ビタミンTee http://www.vitamin-tee.com/